白い吐息

 まだ薄暗い朝方に外へ出た。

煙草を吸いにである。

もう季節的に寒く、白い吐息が淡いブルーに馴染んでいく。

縮こまった格好で煙草に火をつけた。

白い煙が上っていく。

口に含んで吐き出した。

吐き出された白い煙がなめらかにゆらゆらと見てとれた。

交互に繰り返される白い吐息はどっちのものか分からないがいずれ分かるものであった。

徐々に日が昇っていくのを感じた。

薄いブルーが透明へと変わり、はっきりと周りが見えるようになった。

息はまだ、白かった。


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