夕立

空気が変わり蒸し暑く生ぬるい風がひんやりとして体を冷やした。空を見ると風上の方が黒くなっており夕立がきているとすぐにわかった。草刈りをしておりせっせと刃を動かして刈っていった。雨が降れば仕事が終わるかもしれないので、暑い体を早く休めればと期待していた。雲が少しずつ近づいてきた。風も水分を含んだような感じがして体を撫でていった。今日は朝から草刈りでひたすら動いて汗をかいた。途中早く終わりたいと何度も思いながら圃場を整理していった。雨がポツポツ落ちてきた。夕立は激しくなるので急いで車へと乗り込みたいところだが、あと少しで草刈りの作業が終わるところであった。ここまできたら最後までしておきたいので、十分に疲れている体であるが、激しく刈っていった。雨も激しくなっていった。ザァザァと降る音と草刈機のエンジンの音が重なり合った。

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