ダンゴムシ
岩をどけてみるとダンゴムシがいる。
穴に沿ってちょこちょこと歩き動きが鈍い。
そっと右手の指先で持って左の手のひらに写すと丸まった。
自分の身を守ろうと丸まるのだが、自分にとってはビーズみたいで可愛らしい。
これは、ダンゴムシの目線でどれくらい役に立つのだろうか。カエルは天敵らしいのだが、丸まられると食べれなくなるのか、物理的に有効だとしても、丸呑みされたらおしまいなのではないだろうか、自分は口に放り込めるので、パクッとしたら何やら鉄臭くて吐き出してしまった。近くで見たら、グロテスクだ!そっと穴に返した。カエルもよく食べるんだなと思ったが、カエルもグロテスクだ!
グロテスクな連中から身を守らないといけない人間は頭を使うことだけど、能力に自信のない自分はどうしたらいいものか、逃げる!
気づかれなければ、逃げているのではなく移動しているだけだ、これを対応力という。
ダンゴムシはいまだに丸まっている。